スーツの基本 スーツの予算配分

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スーツの予算配分

3月に入りました。
来月から新社会人という方は、そろそろひと通りのものを揃えないといけませんね。
とりあえず1週間を過ごせる数が必要です。
スーツは2着、シャツと下着は5着は必須。ネクタイは少なくとも3本はほしいかな。
靴もできれば2足ほしいところですが、難しければ初任給まで待ちましょう。



■スーツにいくらかけるべきか
じゃぁそれぞれについて、いくらくらいのものを買うべきなのか?
これは、あなたがスーツ周りに支払える(支払いたい)金額に応じて考えるのが正解です。
スーツに払う金額というのは、もちろん稼ぎや可処分所得と比例する部分は大きいけれど、
年収1000万稼いでも3万のスーツ着ている人はたくさんいます。
ファッション誌に載ってるジョンロブやらボレリやらを買ってるのは、
ステータスとして購入する人よりもむしろ
(ファッション好き・スーツ好きという)趣味的な購買層のほうが多いんじゃないかと思います。

だから逆にスーツでお洒落を楽しみたい人は、年収いくらのうちはこのランクのものを、とか考えずに、
自由に使えるお金の配分を考えて、好きなモノを買えばいいんです。
タバコやパチンコやめたら、月に何万って浮く人もいるでしょ?
ただ私の経験からアドバイスさせてもらうとすれば、少し奮発して良い物を買うのは、
ひと通りのワードローブが揃ってからにすることをお勧めします。
スーツも靴も、連続で着用すると傷みやすく、早く寿命が来てしまうので、少なくとも中2日、できれば週1で回せるくらいのアイテムが揃ってからにした方が長持ちします。
また、最初のうちは扱いやメンテナンスで失敗することもあります。
(僕は、靴磨きの時ザラザラの布でこすって表面に傷をつけまくったりしました・・・)
ある程度スーツや靴の扱いに慣れてきてから、少しずつよいものを追加し、ワードローブを入れ替えていく。
こういう方式が理にかなっているように思います。



■スーツと靴、どちらにお金をかけるべきか
ではスーツ関係に払う絶対額は収入や趣味性に合わせるとして、その金額をどのような配分で割り当てるべきか。

よくwebで見かけるのが、スーツと靴の金額の話です。
靴はスーツの3分の1の金額が妥当という人もいれば、スーツと同じ値段の靴を買え、という人もいます。

3分の1論者の人は、既成品をクラス別に並べた時の金額感が根拠になっているんじゃないかと思います。
10年位前は、KITONやブリオーニのスーツが30万で、エドワード・グリーンやジョンロブの靴は10万でした。
(今は50万と15万くらいでしょうか)
次点のSARTORIOとかカルーゾ(20万前後)のスーツを着る人は、靴もクロケット(6万)が妥当、ということでしょう。
ただこの理論で行きますと、BEAMSのスーツに合わせる靴はBEAMSでは買えないことになります。

一方で同額派の人は、靴は10年履けるし、足元が決まっていないとスタイルも決まらない、という思想。
セレクトショップでスーツを買うようなお洒落好きは、(たとえスーツがショップオリジナルの吊るしであっても)
イギリスの本格靴を履くべし。
29,800円のスーツを買っている人でも、靴は(スーツと同じ2プライス店ではなく)REGALやスコッチグレインで買うようにしましょう、というわけです。

みなさんはどちらの話に納得感があるでしょうか。

私の周りには、3万円以上の靴を履いている人はほとんどいません。
ブランド物のスーツに、オーダーのシャツを着ている人でも、靴は野暮ったい。
体全体に占める靴の割合が少ないこと、また値段の比較対象がスニーカーになってることあたりが原因なんじゃないかと私はふんでいるのですが、実際はどうなのでしょうね?

でもたまに、靴の選び方や手入れについて聞かれることもあります。
そのときには私は、靴は正しい扱いをすれば10年は履けること。
そしてその10年は、ずっとよい靴とともに過ごせることを伝えます。
(ホテルの従業員が足元を見る、みたいな話はしません。)
ただしそのためには、少なくとも3万円以上のものを選ぶこと、月に1回クリームを塗ること、そして週2回以上履かないことが条件になることも付け加えます。

そういう意味で私は、靴については、他の商品(シャツやネクタイ)よりも積極的にランクを上げるべきだと考えています。
値段の差から得られるベネフィットが、単純な見た目や着心地だけではないからです。
ただし、中二日開けて履き、定期的にメンテナンスできる人でなければその投資効果を十分に得ることはできませんので、自信のない方は無理しなくてもよいでしょう。



■靴以外のものへのお金のかけ方
他のものについては、値段の差から得られる価値は、靴ほどの大きな境界線はないと思っています。
ある程度、価格に対する価値の増え方が直線的と言えばよいでしょうか。


強いて言えば、ネクタイは投資対効果が低いように思います。
落合本などでは重要性が説かれていますが、私は「この人のネクタイいいな!」と思ったことはすごく少ないです。
逆にベーシックな色柄であれば、これはヒドイと思ったこともないです。
正直ネクタイは色合せが8割じゃないかと思っています。
縦に2色に分かれていたりするとゲンナリします。


シャツは消耗品ですが、クールビズの普及によって少し重要度が高くなりましたね。
お金をかけただけよいものが手に入りますが、1万円のシャツを2万円のシャツを見分けられる人は
そんなに多くないと思います。生地の良し悪しよりも、サイズ選びのほうが見た目の印象に影響します。
日本の既成品には非常に良い物が多くあるので、無理にブランド物を買う必要はありません。
またその他の製品と比べてオーダーの敷居が低いので、うまく利用するのもよいでしょう。


最後にスーツですが・・・これはもう、僕が何を言っても変わらないでしょ?
3万のスーツを着ている人は、スーツに10万も出す人の気が知れないし、
10万のスーツを買っている人は(大きな環境の変化でもなければ)3万のスーツに切り替えることはできないはずです。

単価の高いものなので、まず自分がスーツに出せる金額を決めて、そこから全体の予算配分を決めればいいと思います。
トゥモローランドのスーツに鎌倉のシャツを合わせてもいいし、スーツカンパニーのスーツにパターンオーダーのシャツを合わせてもいい。
(財政的に、また感覚的に)「払える金額」を基準に、コストを掛けるべきものと、引いてもいいものを決めて配分していきましょう。


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はじめまして

はじめまして。楽しくブログ読ませて頂いています。

僕は40代になり、伊勢丹と高島屋と言ったデパートでしかスーツを作ったことがありませんでした。両デパートとも個性があり、数回だけしか着ることがなかった物もありました。

こちらのブログを読ませて頂き、次のオーダースーツの参考にさせて頂こうと思うことが多く、助かります。

一読者として、引き続き応援してます。

Re: はじめまして

のぶさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

僕はもともとセレクトショップで買うことが多かったのですが、
最近はパターンオーダーが中心になっています。
またそのあたりの経験について、何かしら参考にしていただけるようなものが
書ければと思います。
プロフィール

sartorio

Author:sartorio
散財と失敗の結果、学んできたことを書いていけたらと思っています。

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